古いビルって意外に魅力があるのをご存知ですか?
こんにちは。恵比寿不動産です。
今回は、古いビルに焦点を当てた本があるので紹介したいと思います。

タイトル「いいビルの写真集」
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タイトルのままの本です。いいビルの写真だらけです。
しかも、載っているのは50年代半ばから70年代つまり高度成長期に建てられた古いビルです。
この時代はものすごいスピードで大量に建物が建てられていたので、品質が悪く、劣化が激しいのではないかと思っていました。しかし、この本を見るとたくさんいいビルが建てられていたんだなあと実感できます。
古くていいものを見てウキウキするこの感覚。是非みなさんにも味わってほしいです。
で、せっかくいい本を読んだので仕事に生かせないか考えてみました。
古くていいビルの共通点ってなんだろう?
再生のヒントになりそうなので、古くていいビルの共通点をこの写真集を見ながら考えてみました。
(完全に個人的な考えです。)
共通点
②いい材料を使っている
③メンテナンス、掃除がしてある
④唯一無二
⑤ずっと誰かが使っている
①デザインが自由
今ではコストの関係で絶対しないであろう自由なデザインなので、それが人を魅了しているのだと思います。
確かにこんな空間にいたらタイムスリップした感じがしワクワクしてきます。
②いい材料を使っている
安い材料は使っていくと見すぼらしくなってきます。←今はこっちばっかり。特にマンションや家。
しかし、いい材料は使っていくと独特のツヤや味が出てきます。
③メンテナンス、掃除がしてある
どのビルも古いのにツヤがあります。メンテナンスや掃除がいかに大事か写真から読み取ることができます。
④唯一無二
自由なデザインとかぶりますが、他と同じところがありません。規格化されたものではなくここにしかないものとなっています。
⑤ずっと誰がか使っている
建物は使えば使うほど、また人が集まるほど輝きます。”場の力”というものなのでしょう。
じゃあ空きビルを再生するには?
私は、③と⑤が重要だと思います。
③は日頃のメンテナンスや掃除です。特に掃除。これは誰でもできますよね。実は私も初めてビルを再生するとき掃除から始めました。その場所を掃除することで分かってくること(物件のいいところ、悪いところなど)があります。いいところがわかればそこがこの物件のウリになり広告しやすくなります。
次は⑤です。ずっと誰かに使ってもらうことでビルは輝きます。さらに周辺の建物にもいい影響が出てくることがあります。建物は使ってナンボです。そのために家賃を設定しなおしたり、また入居者とコミュニケーションを深めておくことが大事だと思います。いいオーナーさんだったら入居者もできれば長くそこを借りたいものです。もちろん収益も重要ですが、古いビルは使ってもらうことを前提に考えたほうがいい結果につながると思います。
さいごに
現役で使われいる古くていいビルが世の中にはまだまだたくさんあります。
使われていないビルももしかしたら古くていいビルに生まれ変わるかもしれません。
私たちの周りに古くていいビルができたらに素敵だなあ~。そんなまちに住みいですよね~。
最後までお読みいただきありがとうございました。