【違い】一級建築士と二級建築士どっちに依頼したらいいの?

こんにちは。
恵比寿不動産の石井です。

家を建てるとき
一級建築士と二級建築士のどっちに依頼したらいいの?
ってよく質問されます。
確かに違いがよくわかりませんよね?
なので今回はこの両者の違いを解説したいと思います。

結論としては、

・一級建築士はどんな建築物でも設計・工事監理することができます。

・二級建築士は戸建て住宅などの小規模な建築物しか設計・工事監理できません。

つまり、あたなが建てたい建築物の規模によって選べばいいということになります。

では、詳しく見ていきましょう。

・家を建てるときどちらに頼んでいいか困っている人
・具体的な違いが知りたい人

一級建築士とは?

国家資格である一級建築士試験に合格し、登録をしたものを一級建築士といいます。

この試験は誰でも受験できるわけではなく、例えば大学の建築学科などを卒業し、2年間実務経験を積まないと受けることができません。
(※なお、来年2020年からこの受験資格が変更させれます。大学の建築学科を卒業すればすぐ受験できるようになります。資格取得者を増やしたいのです。)

ちなみに試験は、一次試験の学科と二次試験の製図の両方に合格しなければなりません。

難易度は?

資格の難易度ランキングを参考にすると★★★★☆ 5段階評価で★4つくらいだと思います。
合格率は10%くらいです。
難易度は非常に高いです。
(姉歯事件以降急激に難しくなりました。昔より今の方が断然難しくなっちゃいまいした。)

一級建築士が設計・工事管理できる範囲は?

設計・工事管理する建築物の規模に制限はありません。

戸建て住宅などの小規模な建築物からマンションや公共施設など大規模な建築物まですべて設計・工事管理することができます。

これが大きな特徴です!

ちなみに根拠は建築士法第3条「一級建築士でなければできない設計又は工事管理」です。

一 学校、病院、劇場、映画館、観覧場、公会堂、集会場(オーディトリアムを有しないものを除く)又は百貨店の用途に供する建築物で、延べ面積が500㎡を超えるもの

二 木造の建築物又は建築物の部分で、高さが13m又は軒の高さが9mを超えるもの

三 鉄筋コンクリート造、鉄骨造、石造、れん瓦造、コンクリートブロック造若しくは無筋コンクリート造の建築物又は建築物の部分で、延べ面積が300㎡、高さが13m又は軒の高さが9mを超えるもの

四 延べ面積が1000㎡を超え、且つ、階数が2以上の建築物

二級建築士とは?

国家資格である二級建築士試験に合格し、登録を受けた者を二級建築士をいいます。

この試験も誰でも受験できるわけではないですが、受験資格は一級建築士よりも緩くなります。
例えば大学の建築学科などを卒業した場合はすぐに受験することができます。
(※なお、来年2020年から二級建築士の受験資格も変更されます。)

ちなみに試験は
一級建築士試験と同様で
一次試験の学科と二次試験の製図の両方に合格しなければなりません。
(学科試験の科目数は一級と二級では違います。)

難易度は?

資格の難易度ランキングを参考にすると★★☆☆☆ 5段階評価で★2つくらいだと思います。
合格率は24%くらいです。

やることをきちんとやっておけば合格できます。そこまで難しくないです。

二級建築士が設計・工事管理できる範囲は?

戸建て住宅などの小規模な建築物のみです。

ハウスメーカーに二級建築士が多いのは戸建て住宅の設計・工事管理しかしないからです。

ちなみに根拠は建築士法第3の2条「一級建築士又は二級建築士でなければできない設計又は工事管理」に書いてあります。

一 鉄筋コンクリート造、鉄骨造、石造、れん瓦、コンクリートブロック造もしくは無筋コンクリート造の建築物又は建築物の部分で、延べ面積が30㎡を超えるもの

二 延べ面積が100㎡(木造の建築物にあっては、300㎡)を超え、又は階数が3以上の建築物

まとめ

・一級建築士ならどんな建築物もOK。
・二級建築士なら戸建て住宅など小規模な建築物に限られる。

つまり、
あなたが建てたい規模、用途によって
一級or二級を選べばいいのです。

お分かりいただけましたか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

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